【要約#17】「FACTFULLNESS」正しい世界の見方?

ビジネススキル

本のタイトル:FACTFULLNESS ハンス・ロスリング(著)

数年前からベストセラーになっており至る所で見かけた本ですが、今更ながらようやく読みました。
その題名から、人々が陥りやすい思い込みに囚われている事柄について、ひたすらデータを用いて説明する本かと勝手に思っていましたが、データの数自体はここでは冒頭の13個の質問に基づくものが主で、データのそのものよりも、重大な知識であるにも関わらず、人々がチンパンジーよりも知識を誤ってしまう(!)その背後にある本能が何か、を問いてくださる本でした。

著者は医師であり公衆衛生学の教授としてエボラ出血熱を含む感染症などの対策をするなかで、以下に10の本能に基く判断が危険かを実感し、いたずらに恐怖や焦りに惑わされず、事実に基づく世界の味方が必要であるかを説きます。
著者は膵臓癌で亡くなる前に本書を仕上げており、まさに命を賭けた重みのある本です。山口周さんなど、読むべき本の一冊に挙げられていることも頷けます。コロナ感染症が出てくる前の本ですが、世界の5大リスクのひとつとして「感染症の世界的拡大」を挙げておられました。その際、10の本能のひとつ、恐怖本能に対する対策が、有用です。リスクは危険度✖️頻度であり、リスクは恐ろしさとは関係がない。リスクを考え、行動する。とのこと。
是非とも一読すべき本でしょう。著者の崇高な生涯に、感謝。

以上

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