人が無意識に動かされる原因を、膨大な研究と科学的裏付けから明かしている名著中の名著。
なかなか分厚い本ですが、本書のエッセンスである①私達が心理的影響力を踏まえて取るべき行動と②人が無意識に動かされてしまう究極的な原因は以下の通り。
①私達が心理的影響力を踏まえて取るべき行動：
１．人からもらうのではなく、人に与える(返報性の原理)
２．確信が持てず、同質性の高い人々がしている判断に乗ずるときは、一旦立ち止まり誰も合理的判断をしていないのではないか、と疑問を自分に投げかけてから行動する。特に人が倒れているときは”人が多いほど助ける人が少なくなる”(社会的証明の原理)ので、勇気を持って助ける。逆の場合は、”誰か” 助けてくださいではなく、具体的に名指しか指差しして助けてもらう。
②人が無意識に動かされてしまう究極的な原因：
１．現代人は物事の判断に時間がかけられない。
２．その原因は情報へのアクセスが簡単になり過ぎ＋時代の流れが早すぎ
３．よって判断のほとんどを”自動的に” 行わざるを得ないし、ほとんどの場合は自動的な判断が有効なだけに、その性質が利用されると食い物にされる
以上
