【要約#30】「指揮官の決断 満州とアッツの将軍樋口季一郎」リーダーとしての決断力!?

歴史・哲学・宗教

皆さんは、戦時中にナチスドイツの迫害から東、東へと逃げてきたユダヤ人を、当時の満州で受け入れ、助けた日本人がいることをご存知ですか?

当時の日本は長引く日中戦争の和平交渉をドイツに依頼しており、ユダヤ人を迫害するドイツの国策に反する行為はとりずらい状況。

にもかかわらず、当時陸軍少将であったその人、樋口季一郎さんは、逃げてきたユダヤ人に対して満州国滞在ビザの発行と、逃げるための特別列車の手配を行い、あるユダヤ人からは「世界で最も公正な人物の一人」と評されます。

その後、陸軍でこの行動が問題になろうとも、です。

そんな樋口さんは、あの東條英機(当時は参謀長)に対してこう述べたそうです。

「(東條)参謀長、ヒットラーのお先棒を担いで弱い者いじめをすることを正しいと思われますか」

個人の意思を持つことすら危ぶまれる戦時下の日本で、人道的な、自己の決断を行った指揮官の生涯はいかなるものであったのか、リーダーを目指す人に学びになる本かと思います。

こういう、個人に着目したノンフィクションを読むと歴史がよりリアルに感じられて頭に入るので良いですね。いくつか他にもこういった歴史の個別ストーリー本を他にも読んでみようと思います!

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