【要約#23】「『具体⇔抽象』トレーニング」クリエイティブになるには!?

ビジネススキル

何冊か前に読んだ細谷功さんの名著、「具体と抽象」の関連本です。

前田裕二さん、山口周さんもその必要性を説く「抽象化」能力を高める手がかりを探すために読みました。

一部「具体と抽象」と重なる内容もありますが、最近の事例にも絡めた内容になっており、より抽象化についての理解を深める本、と感じました。

今回わたしが主に読み取ったのは以下3点です。

①AIはそれなりの文脈を「理解」しながら適用することを可能にしており、「過去の事例」という圧倒的な知識を必要とする医者や弁護士の一部の領域においてはAIは人間を凌駕する

→幅広い知識を直接事例にあてはめる能力に未来はないので、今後すべきは、知識量を増加するためのインプットではなく、抽象化(具体的な事実から転用可能な法則を導き出す)のためのインプットを行い、転用すること

②抽象度が高い作業(アイディア出し等)は「白紙に手書き」が一番

→手書きという自由度が高いツールを抽象化に積極利用する

③それぞれ各人が自分の都合の良い切り取り方で言葉を使う(すなわち抽象化を行う)ことが、コミュニケーションギャップの原因

→相手と自分が「何を切り取っているのか」を可視化する。具体と抽象の構造により、一段上の抽象化により「気づいてしまった人の主張」は、一つ下の抽象度でとまっている人にはどうしても理解されないので、理解を求めるのではなく「賛同したい人は賛同してください」というスタンスでいればよい。

知的生産性を高めたい方におすすめの本です。なお、できれば「具体と抽象」をまず初めに読まれることをおすすめしますが、「具体と抽象」を読まれてない方でも大丈夫なように「抽象化とは何か」といったことも説明してくれていますので、直接今回の本から読んでも問題ありません。

では今日はこの辺で!

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