【要約#21】「一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書」歴史を楽しく!?

歴史・哲学・宗教

教育youtuberとして人気のムンディ先生こと公立高校の先生、山崎圭一さんの日本史の本です。

歴史から、日本人の考え方のルーツや、人の争い、リーダーの政策の失敗を学び、会社経営に活かせることを抽象化するために読みました。

今やチャンネル登録者数10万人を超えるムンディ先生がYouTubeを始めたのは、当時山崎さんの歴史の授業が大変評判であったためで、山崎さんが他校へ異動になってしまうときに、当時の生徒さんがYouTubeで授業を続けて欲しい!と言ったことがきっかけだそうです。

に基づき、ストーリーに集中させる仕組みになっているので、歴史を楽しめます。

前置きが長くなりましたが、私が読み取ったのは以下3点です。

1.日本の和を尊ぶ文化は根深い

2.中央集権と権力の分散のバランスをとるべし

3.財産の貯蓄の始まりが争いの始まり

1.日本の和を尊ぶ文化は根深い

 飛鳥時代、聖徳太子が制定したといわれる憲法17条には「和を大切にし、人に逆らうことのないようにしなさい」と書かれている。

 さらに遡ると、中国の魏志倭人伝によると弥生時代に日本は倭の国と言われている。「倭」の意味は、「人」に「委」(ゆだねる)という成り立ちからも、つつしむさまや、調和を重視することを表すようだ。

 つまり、日本人の同調性は古来から始まっており、相当に根深い。

 よって、日本人組織においては、同調性を否定するのではなく、むしろ活かすマネジメントをした方がよいのでは。目標を明確にして、同じ方向を向かせるなど。

2.中央集権と権力の分散のバランスをとるべし

 日本の歴史は中央集権と地方自治を繰り返している。

 (中央集権)大化の改新では中央集権化→土地を中央政府のものとし、民に貸して税をとっていたが、やる気を無くした農民が土地を放棄→墾田永年私財法により開拓した土地を農民の所有にした。

 (地方自治)江戸時代は各藩に土地を与え、自治を行わせる一方、参勤交代で大名の力をコントロールした。

   (中央集権)明治〜昭和時代は海外の脅威に対抗するため再度、強力な中央集権を目指した。

 (地方自治)現代は中央集権の反省から地方自治が基礎となっている。

  つまり、中央集権も権力の分散も行き過ぎは組織の崩壊を招く。

  よって、会社経営においてはトップの権力とメンバーの自由裁量は、バランスをとって、「両方なければならない」

3.財産の貯蓄の始まりが争いの始まり

  弥生時代に農耕を始めたことから、米による財産の貯蓄が可能になった→財産力の差が出る→奪い合い争いが生まれる。

 よって、他人のためにならない財産の貯蓄は避けるべき。会社においては、将来の投資、緊急時のための留保でなければ、できるだけ社会、従業員に還元すべき。個人においてもしかり。相続財産はほどほどにすべき。

以上、1.日本の和を尊ぶ文化は根深いことに注意したマネジメントを行い、2.中央集権と権力の分散のバランスをとり、3.財産の貯蓄はほどほどにすべき、ということを、私は、学びとりました。

歴史なので、自分が学びたいテーマによってどんな読み方も楽しめると思います。私もそうですが、歴史に苦手意識のある方はこちらの本のご一読おすすめします。

では!

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