【要約#19】「独学の技法 知的戦闘力を高める」

ビジネススキル

前回に引き続き山口周さんの本を読んでみました。

私は毎週一冊を目標に、ビジネスに役立てるため本を読んでいるところなのですが、闇雲に読んでいてはせっかくの時間がもったいないので、効果的な独学の方法は何か?を知りたくて読みました。

私が本書より学び取った、知的戦闘力を高めるための独学の技法で、特に重要な要は以下3点です。

(1)「抽象化」

(2)「ストック化」

(3)新しいアイディアの組み合わせをつくる(イノベーションの源泉になる。すなわち知的戦闘力の向上)

(1)「抽象化」についてのくだりを読んでいる時、衝撃を受けました。

なぜなら、前田裕二さんの著書「メモの魔力」で述べられていることと全くと言っていい程同じことを強調されていたからです。

つまり、本から読み取った面白い①「事実」からビジネスや実生活に役立ちそうな②「示唆」を書き出し、そこから具体的な③「行動」につなげる、というプロセスです。

「メモの魔力」ではこの過程を以下の通り整理されていましたが、本質は同じです。

①ノート見開きの左側に「事実」

②右側の半分に「抽象化」

③右側のもう半分に「転用」という言葉で整理

山口氏、前田氏両者が特に強調しているのは②「示唆」「抽象化」のプロセスです。要は、自分が事実より何か転用可能な法則を導き出す、ということです。

例えば、巣の中の蟻の2割はサボっているけど、危機的状況ではその2割が動き、蟻の組織としての生存確率を高める(事実)→人間社会の組織でも同じことが言えるのでは?(抽象化)と言った様に、一般法則の仮説を立てる、というプロセスです。

法則を導き出す、というと難しそうですが、これは仮説で構わないということで、仮説を考え、それを行動で検証すれば良いそうです。

この(1)「抽象化」(および行動への紐付け)が特に知的な活動で、その結果をデジタル化し検索可能な(2)ストック方法をつくり、(3)新しいアイディアの組み合わせをつくる、ということが習慣化されれば、間違いなく知的戦闘力が向上し、他者を圧倒できるのでしょう。

実績を出す方が考えることは同じなのだなと頷く読書体験でした。

独学で他者と差別化を図りたい方は是非ご一読ください。

以上

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